丸亀市は早くから海上交通の要衝として、また、物資の集散地と して発展し、特に金万比羅宮(こんぴらさん)の参道口として大いににぎわいました。1602年(慶長7年)、生駒氏が亀山に築城し、丸亀城と名付けたのが「丸亀」という名の起こりといわれており、以後、城下町として栄えてきました。丸亀城は扇の勾配と呼ばれる美しい石垣が有名で、その石垣は高さ日本を誇り、現在も市のシンボルとして、また市民の憩いの場としても多くの人たちに親しまれています。
「骨付鳥」は、丸亀市発祥のグルメで鶏の骨付もも肉、ニンニクの効いたスパイスで味付けし、オーブン釜などを使ってじっくりと丁寧に焼き上げます。丸亀市の「おいり」は、 もち米から作られるおかきの一種で、桃色、白、緑、とさまざまな色が詰まっているのが特徴です。丸亀うちわは江戸初期に金刀比羅参りの土産物として始まり、現在の生産量は年間約8千万本、全国シェアの90%を誇ります。
丸亀城は高さ日本一の石垣に鎮座して400年の歴史を刻む丸亀城。大手門から見上げる天守は威厳に満ち、夕暮れの天守は優しさをまとって、心を和ませます。 400年の時を経た今日でも決して色あせることなく、自然と調和した独自の様式美をはっきり現在に残しているのです。「現存12天守」のひとつで、(財)日本城郭協会が選定した「日本100名城」にも選ばれています。